登録する
24時間365日対応可能!
キャバクラが衰退し、つまらなくなった現代。これからどうしていけばいい?
2年の在籍キャバ嬢歴あり。
現在は派遣キャバ嬢兼MOREスタッフ。
キャバ嬢さんに役立つ情報を、わかりやすい記事でお届けします。
ここ最近、お客様の数が明らかに減っている感じがしませんか?
実際、キャバクラ店オーナーやボーイさんたちの話を聞くと、
ここ数年で明らかに客足が遠のいた
若いお客さんが減った
多くの企業が交際費に厳しくなり、経費で大金を落とせる人が少なくなった
などという声が多く上がりました。
今回は、キャバクラにかつての元気が無い原因と、これからの未来について、少し考えていきたいと思います。
キャバクラ業界が衰退した理由の一つとして、競合が増えたことが挙げられます。
まず、人々の夜の時間の過ごし方は、色々あります。
キャバクラに行くだけでなく、
など、いくつもの選択肢があります。
キャバクラに行くっていうのは、この数多ある選択肢の中の1つに過ぎません。
それでも一昔前までは、キャバクラは確固たる人気を保っていました。
キャバ嬢をターゲットにした雑誌「小悪魔ageha」が初めて出版された2006年は、その絶頂期だったと思います。
それがなぜ、今ここまで落ち込んでしまったのか。
考えられる大きな原因の1つは、「他の女の子・他のお店」に匹敵する新たな競合が色々出てきてしまったからです。
その競合の中でも強いのが、ライブ配信者とパパ活女子です。
ライブ配信者とは、SHOWROOMやイチナナライブなどのライブ配信アプリを使って、自分たちの動画を生配信する人たちのこと。
視聴者は、好みの子や応援したい子がいたらメッセージを送ったり、チップをあげることができます。
つまり、投げ銭制です。
そしてこのライブ配信のすごいところが、メッセージやチップをくれた人に対して配信者が反応してくれること!
「○○さん、ありがとうございまぁす☆」
などと言ってくれるのです。
誰だって、好みの子が喜んだり返事をしてくれたら嬉しいですよね。
一方キャバクラは、好みの子に出会えるかどうか分からないのに、とりあえずお金と時間がかかることは決まっている…。
だったら、好きな子とのコミュニケーションを限られたお金の範囲内で楽しめるライブ配信で遊ぼう、という人が増えているのです。
もう1つの大きな競合、パパ活女子…これが最強なのです。
上記の画像のように、ドラマ化するほどの社会現象になっているんですよ。
パパ活とは本来、若い女の子が中高年の男性(=パパ)のお出かけに付き合うこと。
女の子には、
高級な食事をおごってもらう
お小遣いをもらう
プレゼントを貰う
などの対価があります。
若い女の子と付き合っている気分を楽しみたい男性と、手っ取り早くお金を稼ぎたい女の子に人気です。
最近では、パパになりたい男性と、パパ活したい女の子のマッチングアプリなんていうのもあって、もう完全に市場が出来上がってる感があります。
言葉を選ばずに言うと「ヤラせてくれる確率の高さ」です。
もちろん、全ての女の子がそうであるワケではありません。
ただパパ活女子は、アタックし続けてお金をよりたくさんあげれば、食事やお出かけを通り越してホテルまで行ってくれる可能性が高いのです。
キャバ嬢は、どれだけお金と時間をかけても、枕してくれるとは限らない。
でも、パパ活女子は男性に経済面で依存している面があるから、より高いお金を提示すれば性欲を満たしてくれる可能性が高い!
そして実際、ヤラせてくれる女の子は少なくない。
それまではキャバクラで飲んで満足だった男性も、気に入った女の子を自分のものにして囲う楽しみを覚えたら、そりゃそっちに切り替えます。
根本的には異なるものだと思いたいですが、ここまでいくと本当にその通りだと思います。
本来食事やデートだけでお金を貰えるのがパパ活、身体を売るのが援助交際という違いがあったようですが、今ではその線引きもあいまいになっていますからね…。
他にもキャバクラ業界の競合はありますが、とりあえず大きいのはこの2つ。
キャバクラよりもコスパや効率が良く、自分が楽しめることにお金を使う男性が増えているのです。
中にはキャバクラで出会ったお客様をパパにして、お店を辞めてニート状態を楽しんでいる元キャバ嬢もいるとか、いないとか…恐るべし。
ライブ配信者やパパ活女子の大半は、普通のOLや学生さんです。
もちろん容姿はかわいいです!
でも、ほとんどの子が普通に街を歩いているような雰囲気の女の子なのです。
「そんな子、職場に行けば居るし、親戚に1人はいそうだし、わざわざ探したりお金かけたりしなくても会えるじゃん」
と思いますよね。
私も最初は、なぜこんなにも普通の女の子たちが世の男性たちの心を掴んで離さないのか、不思議でした。
でもこの前、自分があるライブ配信アプリをダウンロードして、配信者の女の子たちを見てみたところ、あることに気づきました。
「この仕組み、AKBに似てる」
ライブ配信をやっている女の子の多くは、仕事や学業と両立して、芸能活動をしている子でした。
彼女たちは、自分たちの活動をできるだけ多くの人に応援してもらいたくて、ライブ配信を通じて自力でファンを作っていたのです。
AKBのファンの多くは、推しているメンバーの活躍や夢を応援したい人。
そんな彼らに似たような人たちが、ライブ配信をやっている女の子たちのために集まっていました。
そこには、女性らしい美しさやノリの良さなどはあまり求められていません。
ファンたちはただ、「好みの子だし、頑張っているから応援してあげたい!」という純粋な気持ちで配信を観ていたのです。
一方パパ活女子も、容姿が美しければ美しいほど有利に思えますが、実際は本当に普通の女の子がほとんど。
これはライブ配信者ときっと何か共通の魅力があると思い、私のお客様に聞いてみたところ以下のような回答をいただきました。
男って、学生時代や若い時にモテたやつは少数で、大人になって金稼いだり見た目を磨いたりして、やっと彼女ができた人の方が多いんだよね。
で、若い時にクラスメートや後輩の女子とかと付き合えてたり、仲良くしたりできてたらなってオッサンになってから思ってる人は、まあまあいる。
その欲を満たしてくれるのが、そういう子(ライブ配信者とかパパ活女子)たちなんだと思う。
納得した方も多いのではないでしょうか。
男性の多くには、普段会えないような特別な存在であるキャバ嬢とは真逆のことを求める一面があるんですね。
だからこそ、現代は普通の女の子自体にこんなにも価値が出ているわけです。
そして、スマホアプリというプラットフォームの出現により、これまでにないほど男女が出会いやすくなっている。
もしかしたら、普通の女の子たちと接することが難しかったから、キャバクラに行くしかなかったという人も多かったのかもしれません。
普通の女の子の代わりに、キャバ嬢が居た。
だから昔のキャバクラは元気だったのかも…。
悲しい事実ですが、若い子でキャバ嬢になりたい子が、昔に比べて減ってきているのもキャバクラ業界が衰退している原因の1つになっています。
「さっきまで言ってたパパ活とかやる子が増えたんじゃないの?」
と思う人もいるかも知れませんが、もっと大きな原因があります。
それが、マイナンバー制度です。
18歳~20代前半の若い女の子でキャバ嬢をやる子は、だいたいOLや学生など、昼間も活動している女の子。
いわゆる副業キャバ嬢です。OLの子は正社員だと副業を禁止されているパターンが多く、みんな夜はこっそり働いています。
ですが、マイナンバー制度により個人の収入の総額を基に算出された住民税額が所属している会社に通告されるようになりました。 副業をしていると会社にバレやすくなってしまったのです。
要は、昼職の所得だけで算出される住民税額より高額になるので、「あ、この人副業してるな」と分かってしまうわけです。
これがキッカケでキャバ嬢を辞めてしまうOLの子が増え、またこれから副業でキャバ嬢をやろうという子も減ってしまいました。
昼職よりキャバクラの方が効率よく稼げてたから良かったという人もいますが、せっかく頑張って学校を卒業して得た「正社員」というステータスを手放すのは惜しいようです。
一方学生の子は、アルバイトに関する規制はほぼありませんが、バレた場合に「就職に影響するかも」という懸念があるようです。
数年前の話ですが、日テレの笹崎里菜アナウンサーが学生時代、元ホステスであることを理由に日テレから内定を取り消された事件は記憶に新しいです。
笹崎アナはこれを不当とし、東京地裁に日テレを提訴。
紆余曲折の末両者は和解し、彼女は無事日テレに就職して現在に至ります。
この事件が明るみになったとき、世論のほとんどは「元ホステスであることを内定取り消しに理由にすることは不当だ」という意見が占めていましたが、同時に「ナイトワークは就職に不利」というイメージを世間に植えつけてしまいました。
以上の理由から、お客様のみならず女の子たちもキャバクラ離れしていることが分かります。
若い頃からキャバ嬢1本でやっていく!とか、クラブで働いてママを目指す!と決めている子も居ないわけではありませんが、現在はとても少ないです。
銀座や北新地などなら別ですが、ほとんどの夜のお店は副業の子たちのおかげで成り立っています。
副業キャバ嬢がいなくなってしまうと立ち行かない店は多く、そういうところは店をたたむか、熟女パブや姉キャバなどに改装しているのが実情です。
キャバクラはこういった面でも、苦境に立たされています。
新たな競合が出現し、客足は減り、若い女の子も働いてくれなくなったキャバクラ。
この状態を放置していると、キャバクラ業界全体は衰退の一途をたどり続け、超人気店とそれ以外の多くのお店との格差が広がる一方です。
夜のお店はどんどん姿を消し、どれだけ愛されてきたお店であっても閉店せざるをえなくなり、大人の遊び場は減る一方…なんとも寂しいですね。
けれど、冒頭で言ったように、私はこの業界の底力は半端じゃないと思っています。なので、現代にマッチしたキャバクラの在り方を、自分なりに考えてみました。
京都を中心に古くから愛され続ける「お茶屋さん」は、一見さんお断りが基本。
だから、ハイステータスな人たちだけが楽しめるクローズドな空間が、現在でも保たれています。
そんな特別な世界で活躍するのは、華やかな着物姿の芸妓さんや舞妓さん。
彼女たちは少女の頃から芸を磨き、マナーを身につけ、お客様の前で最高のパフォーマンスができるよう育てられています。
お茶屋さんは古くから日本に存在する夜のお店でありながら、
を持ち合わせています。
その存在意義は、もはや夜の世界にとどまらず立派な日本の文化の1つとなっているのです。
そんなお茶屋さんに行くお客様は、お茶屋さんに行くこと、その世界に触れること自体に価値を見出しています。
また、クローズドな空間作りと女性への教育が徹底されているので、大切な接待や商談などにも使えて助かります。
一方キャバクラは、
「気に入った女の子とパーッと飲んで楽しみたい!」
というお客様が大半。
そこに文化的価値などの付加価値はありません。
だから、ライブ配信者やパパ活女子に簡単に取って変わられてしまうのです。
なので私は、キャバクラもお茶屋さんのように、プラスアルファの価値を付けられたら良いのではないかと思います。
例えばお茶屋さんのように、一見さんお断りを徹底するだけでも
「この店に通える自分でいられることが嬉しい」
という気持ちをお客様に感じさせることがきっとできます。
他には、
常連さんにだけ出す特別なお酒を置く
あるブランドの物を身につけていることを入店の条件にする
とか、そんなことでもいいと思います。
どんなに小さなことでも、「この店に来ること自体に意味があるんだ!」と感じてもらえるような店作りができれば、キャバクラは生き残りやすくなるでしょう。
そしてもう1つのアイデアがこちら。
キャバ嬢をやりたがる女の子自体が減っている今、1人の女の子を複数店舗でシェアする、というのもアリだと思うのです。
最近は自転車や住居、車などのシェアリングサービスが浸透し、利用者も増加の一途をたどっています。
何かを1人で所有するというのはそれなりに手間やコストがかかることなので、みんなでシェアできる物はどんどんシェアしていこう!という風潮の現れです。
もちろん現在、キャバクラはどこも他店との掛け持ち禁止ですが、そんなこと言っていられないレベルに女の子が足りないお店は多いと思います。
掛け持ち禁止なんてルール、いっそやめちゃいましょう。
複数店舗(仮に「A店・B店・C店」)で協力し合って1人の女の子(仮に「D子さん」)を雇い、割り勘で基本給を支払う。
A店にてD子さんが指名やボトルを取ったら、A店がバックをD子さんに支払う。
このようにすれば、人手不足にもある程度対応できるし、コストはそのままでより多くの女の子を雇うことができます。
また別のある日、B店がD子さんに出勤してもらったにも関わらず、お店が暇で「D子さんには早上がりしてもらいたいな」と思ったとします。
その時もし、A店かC店が人手不足だったら、「D子さんこっちに回して!」とできるわけです。
B店はコストカットできるし、D子さんは稼げるし、まさにWIN-WIN!
ザックリしすぎているのでまだ説得力に欠けますが、こうすればキャバクラは安定的に女の子を入れられると思います。
また、人気の女の子が色々なお店を回れば、それに付随してお客様も色々なお店に行くようになり、結果的にその地域全体が盛り上がることにつながるはずです。
ちなみにこれに近いことができるのは、今のところキャバクラ派遣のみです。
弊社キャバクラ派遣MOREも、キャバクラ業界の衰退にストップをかけられるよう日々努力しています。
全額日払いやノルマが無いなどメリットをたくさん用意していますので、登録を検討していただけると幸いです。
キャバクラ業界でもそろそろ、働き方改革を始めていったほうが良いと思います。
ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます!夜の世界がまた元気を取り戻せるよう、一緒に頑張っていきましょう。キャバクラは近い将来なくなる!って言う人もいるけど、そんなことないぞ!!
2019年11月19日
2021年03月30日
2020年10月01日
2020年04月16日