昔と今では全然違う!キャバ嬢の売れ方

みく

2年の在籍キャバ嬢歴あり。
現在は派遣キャバ嬢兼MOREスタッフ。
キャバ嬢さんに役立つ情報を、わかりやすい記事でお届けします。

元有名キャバ嬢が、現役有名キャバ嬢の売上などを非難するという、あってはならない事態が起こりました。

 

ナイトワーカーなら誰もがショックを受けるであろう発言の数々。

 

その経緯を紐解いてみると、昔と今のキャバクラのあり方の違いが見えてきました。

ナイトワーカーの半数以上は昼職との兼業と言われていますが、専業で頑張ってものすごい売り上げを作っている女の子も、まだまだたくさん居ます。

 

中でも最近注目を集めているのが、名古屋・錦の小川えり(エンリケ)さん。

 

https://beaute.tokyo.jp/

 

ハイテンションなキャラクターと豪快なシャンパンの飲み方がSNSで話題となっていましたが、あるTV番組で「バースデーで2日で1億の売り上げを達成した」ことを紹介されてから、ますます知名度が上がっていきました。

 

最近では安倍総理主催の「桜を見る会」にも招待されたエンリケさん。そんな彼女に関して、先月あるニュースが流れてきました。

 

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180327-OHT1T50206.html

 

「立花胡桃」の画像検索結果

 

小説「ユダ」の著者としても有名な伝説の元キャバ嬢・立花胡桃さんが、ワイドショー出演時にエンリケさんにキレたというのです。

 

記事によると、事の内容はこうです:

 

  • 「桜を見る会」に招待された東海ナンバー1のキャバ嬢が2日で1億円を稼ぐという情報に、立花さんは「ホントかな?私が現役の時は数千万でしたよ。歌舞伎町でナンバーワンでしたけど」と疑念を抱く。
  • MCが「ジェラシーですか?」と突っこむと、「ジェラシーです。ふざけんじゃない」と怒る。
  • 「2日で1億円はあり得ない。この(写真の)ポーズが色恋ポーズですよ。私は100%色恋で売ってきたからふざけんじゃない」と自虐で沸かせる。
  • 「安倍政権に自分たちの世界が認められたんではなく、ただの話題作りですから」「自分が認められたんじゃない。あんまり深く考えない方がいい」と発言。
  • 「1億円は絶対に稼げないの?」と問われると、「稼げないと思います。店舗に入らないですもん。お客さんとか在庫が」と回答。

※ちなみに記事には、「2日で1億稼ぐキャバ嬢」ということしか書かれていませんが、「桜を見る会に招待された東海ナンバー1キャバ嬢」の記載があることから、エンリケさんのことを言っているのは確かです。

 

最初、記事の内容を読む前は「また見出しだけで煽っちゃってー」と私は思っていました。「ふざけんじゃない」っていうのも、会話の流れで面白おかしく言ったのを切り取ったんでしょ!?って。

 

だってあの、言わずと知れた伝説の元No.1キャバ嬢の立花さんですよ。テレビ出演も多くメディアには慣れてらっしゃるでしょうし、そんな軽はずみな発言をするわけない!って思ってたんです。

 

でもこの記事を読んで、ただひたすら唖然としてしまいました。たくさんのお客様の支持と信頼を得てきたかつての嬢王とは思えない、醜い発言の数々。100歩譲って炎上商法だったとしても、下手すぎます。ただの暴言&憶測です

 

もちろんネットニュースを読むだけでは、立花さんがこれらの発言をするに至った経緯や、スタジオの雰囲気まで詳しく知ることができません。でも、どんな状況であったとしても、立花さんのような方の口からは聞きたくなかったことがこの記事には書かれていました(この事態を扱った他サイトの記事にも目を通しましたが、報じている内容は似たようなものでした)。

 

SNSでも非難の声が。

 

 

エンリケさんの売り上げや、メディアでの活躍は、まさに偉業です。それだけたくさんの支持を得るための努力は計り知れません。立花さんレベルの方なら、その努力を察し、彼女を賞賛して然るべきなのに、なぜこんなにも否定的なのでしょうか。

 

その理由を考えてみると、これからのナイトワークの在り方を考えていく上で、とても大事なことに気づかされました。

 

「2日で1億」は努力の結晶

立花さんは「2日で1億超えるのはありえない」とおっしゃっていましたが、本当にそうなのでしょうか

 

エンリケさんのバースデーに関するインタビュー記事(https://beauty.beaute.tokyo.jp/column/1360)を見つけたので読んでみると、売り上げの内訳が少し分かる情報がありました。以下抜粋です:

 

  • 「去年は3,000万で今年は1億300万。」
  • 「2日間で300人以上のお客様が来てくれて、今年は組数も売り上げもヤバかった。」
  • 「シャンパンタワーで5,300万。タワーはみんなの愛情と血と涙でできている❤︎」

 

もちろん、タワーで流す以外のシャンパンもたくさんおろしてもらったようです。2日間でおりたボトルを並べた写真がコチラ。

 

小川えりバースデー名古屋錦

 

小川えりバースデー名古屋錦

 

ドンペリすごい。。。

 

ちなみにエンリケさん在籍のお店は、名古屋・錦のアールズカフェさん(http://www.arts9731111.jp/)。その料金システムがコチラ。

 

 

席に着くだけでいくらかかるのでしょうか。一般席ワンタイム9,000円、指名3,000円、これにサービスがつくと、一人最低13,800円+TAX。VIPだとワンタイム12,000円なので、同様の計算をすると一人最低17,250円+TAX

 

もちろんワンタイムで帰らないお客様がたくさんいらっしゃるでしょうから、延長・延長指名含めて、平均で一人最低30,000円は使っていると仮定します。それが300人分だと、9,000,000円以上になります。指名で席に着くだけで1000万円近く行っています。

 

ちなみにエンリケさんをずっと指名し続けているあるお客様は、2日間オープンラストで居続けてくれたそうです。

 

で、タワーで流されていないシャンパンの金額が、1本30,000~450,000円くらいだとして。。。(※ポンパドールなどの安いシャンパンは無いものと仮定。最高の450,000円はアルマンドの高価格帯商品のキャバクラ販売価格を想定)

 

結論。エンリケさんレベルなら、2日で1億越えはあり得ます。天晴れです。

 

 

夜の世界、今と昔では違います

ではなぜ、元嬢王の立花さんはこの額を「ありえない」と断定したのでしょう。

 

それは恐らく、立花さんが現役キャバ嬢だった頃のキャバクラと、現在のキャバクラでは、取り巻く環境も客層も、大きく変わっていることが原因だと思います。「お酒の値段が昔よりも上がった」などと指摘する人も居ますが、それ以上に大きな原因として考えられるのは、「男性のキャバクラ離れ」

急速に進む高齢化に加え、若い男性があまり繁華街で飲まなくなったことで、キャバクラに通うお客様の数は減少しているのです(参考記事:https://www.j-cast.com/2017/04/02294427.html?p=all)。

 

ということは、キャバクラに通うお客様自体が、一部の時間とお金に余裕のある中高年になってきていることが考えられます。このような事態に、立花さんご自身はお気づきでなかったのではないでしょうか。

 

また、立花さんは週給200万円だったとこちらのサイトでおっしゃっていますが、エンリケさんがTVで明かした給与は「10日間で400万円」「最高月収は手取りで6800万円くらい」

 

この金額の差と、近年の「男性のキャバクラ離れ」を合わせて考えると、あることが分かります。ごく一部のキャバ嬢に、人気が一極集中するようになったのです。稼げる子はとことん稼いで、ダメな子はダメな格差社会。そのピラミッドの頂点に、エンリケさんはいるのです。

SNSは現代キャバ嬢の必須ツール

 

2000年代の有名キャバクラ嬢は、キャバクラ情報誌雑誌などで取り上げられることで、知名度を上げていました。立花さんもおそらくその世代の中の1人。

 

でも今は、そのような紙メディアに変わって、SNSが自分をアピールするための必須ツールになっています。エンリケさんは、ブログサイトと合わせてツイッターインスタグラムを駆使し、名古屋にとどまらず全国に向けて自分を発信しています。特にインスタグラムのストーリーの使い方がお上手です。

 

エンリケさんのみならず、人気のキャバ嬢はこのSNSの使い方がとても上手です。自分を常に発信し、多くの人がそれを目にすることによって、「この子に会ってみたい!」と思ってくれる人が増え、その中から実際にお店に会いに来てくれる人が出るのです。

 

 

また、キャバ嬢のキラキラした日常や美しい容姿は、男性のみならず女性からも注目の的に。愛沢えみりさんや一条響さんは、女の子のファンもとても多いです。

 

 

 

SNSを見てファンになったという女性が、指名でお店に遊びに来てくれることもよくあるそうです。

 

 

そしてSNSを一番活用すべきタイミングは、自身のバースデーやお店の周年などのイベントの時。エンリケさんも、バースデーで1億円を越すに至った原因について「SNSの影響が大きいんじゃないかな」「「インスタ見て来ました!」って言う女の子がいて、そのこと一緒に来てくれた方が後日一人で来てくれたりとか」と仰っています。

 

 

自分の情報を常に発信していき、お店以外で自分を知ってくれる人を増やすこと。こうして自分に興味がある人=お客様になってくれるかもしれない人を増やし、その中から実際に来店してくれる人を作る。エンリケさんはこうして、2日で300人もの集客に成功したのです。

 


「最近の若者はダメだ」と文句を言っている中高年の人たちの殆どは、時代が変われば常識も価値観も変わる、ということに気づいていないのだと私は思っています。

 

立花さんもこのような中高年と同じで、自分が現役だった頃の尺度でしかモノを語れなかったのだと思います。

 

でもそれは、きっと仕方のないこと。変化に気づけない、対応できない人はいつだっているし、そうであっても困らない人生を彼らは生きている。それはそれで幸せなことです。

 

ただ立花さんの場合は、エンリケさんの偉業を真っ向から否定する態度を取ったのが良くなかったですね。おまけに嫉妬心も見せてしまった。これは多くの人にショックを与えて当然です。

 

ちなみにこの番組の放送後、エンリケさんのインスタの投稿には励ましと心配、怒りのコメントが数多く寄せられていました。

 

その声を受けた彼女は「悪口言いたい人には言わせておけばいいヨ みんな気にかけてくれてぁりがとう」と投稿。

 

どこまでも素敵な人です。

 

いろいろと考えさせられる一件でした。

 

みく

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