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キャバクラで聞く「水揚げ」っていったい何?語源や裏に隠された歴史
2年の在籍キャバ嬢歴あり。
現在は派遣キャバ嬢兼MOREスタッフ。
キャバ嬢さんに役立つ情報を、わかりやすい記事でお届けします。
「キャバクラで使われる水揚げという言葉の意味を知りたい」
「水揚げの言葉の語源や由来は?」
「どんな場面で使われる言葉なの?」
こちらの記事は、キャバクラで使われることのある水揚げ、という言葉について疑問を抱いているキャバ嬢さんたちがスッキリできるような内容になっています。
みくと申します。
キャバクラで働いていると、あまり耳なじみのない言葉に戸惑うことがありますよね。
私もキャバ嬢になったばかりの頃は聞きなれない言葉を耳にするたびにとっても気になっていたので、その気持ちがよくわかります。
最近このようなツイートをしました。
水揚げって言葉がキャバクラで使われる場合、お客さんがキャバ嬢と付き合ったり結婚したりして辞めさせることを指します😑💦
でも実はこの言葉、江戸時代の遊郭に由来があるデリケートな言葉🤫
言葉の意味や由来は大切に、TPOを考えて使おう…
キャバ嬢としてもこれは大事なこと👄— 派遣キャバ嬢みく (@miku19960802) January 31, 2020
キャバクラで水揚げという言葉が使われる場合、それはお客さんがキャバ嬢と付き合ったり結婚したりして店を辞めさせることを意味します。
しかしこの言葉がキャバクラで使われる由来は江戸時代の遊郭にあったのです…。
キャバ嬢として、言葉の意味や由来は大切に、TPOを考えて使っていきたいものです。
今回は、キャバクラで使われる「水揚げ」という言葉に焦点を当てて詳しく解説していきたいと思います。
キャバクラで働き始めてから、水揚げという言葉を聞くようになったという方は多いです。
店長や同じお店の女の子、お客さんなど、この言葉を使う人はさまざまでしょう。
「もうそろそろ水揚げされたい」
「〇〇ちゃんを水揚げしたい」
などなど、耳にしたことがありませんか?
「そんな言葉聞いたことない…」
という方もいるかもしれませんが、意外とキャバクラ業界の中では使われることが多い言葉でもあります。
いつか聞いたときにすんなり理解できたほうがスッキリすると思うので、これを機にぜひ。
ちなみにSNSなどでも、キャバクラ関係の方のつぶやきでは水揚げという言葉を目にすることがあります。
レグルス辞めることにしました(>_<)歌舞伎町ではナウですごくお世話になって今のお店になって約2年ほど働いてきたんですが12日にキャバクラ辞めます。水揚げとかだったらいいけども(笑)残念ながら水揚げではなく昼職に専念する為に辞めます。あと1日の出勤だけど最後のキャバクラ楽しむ😭💓
— 絶対的にさくら (@Sa_kuran_) July 10, 2017
まじでもう飲めん明日休む
怒られても休むもう無理
私頑張ってるたぶん
肝臓キャバ嬢向いてない
水揚げされテェ pic.twitter.com/3g32TViE5O— りこ (@ricosama0328) January 4, 2019
キャバクラで働くことがなければ、水揚げという言葉がこんな使い方をされているということは知らない方のほうが多いと思います。
水揚げという言葉の意味について、次の項目から詳しく説明していきますね。
水揚げという言葉は、一般的に知られている言葉の意味とキャバクラで使われる際の意味が全く違うため、それぞれ理解しておきましょう。
一般的に使われる水揚げという言葉は、基本的に以下の3点を指すことがほとんどです。
例:到着した船の水揚げがすべて終わった
例:今月のマグロの水揚げは○tでした
例:水揚げすると花が長持ちする
日常生活で私たちが使うことはなかなかないかもしれませんが、テレビで耳にする機会はあると思います。
では水揚げという言葉、キャバクラにおいてはいったいどんな意味で使われているのでしょうか。
シンプルに説明すると、お客さんがキャバ嬢を口説いて辞めさせるという意味。
どういう思いがあって辞めさせるかというのは様々です。
例えば、
真剣に好きになってしまい、付き合いたいからキャバクラを辞めてほしい
実はこっそり付き合っていて、いよいよ結婚したいからキャバクラを辞めてほしい
生活費を渡すからキャバクラを辞めて自分だけの相手をしてほしい
このようなものがメインになると思います。
キャバクラを辞めるまでに至るかどうかは人それぞれですが、こちらの動画を見てもわかるように、お客さんと付き合うキャバ嬢というのは実際そんなに珍しくありません。
【キャバ嬢に聞いてみた!今までお客さんと付き合ったことはあるのか?】
3点目に関してはなかなか理解できないという方もいると思うので具体的に説明すると、お客さん自身には家族がいて結婚などは無理、しかし自分が生活を支えたいという申し出です。
要は、愛人になってほしいと暗に言っているような感じですね。
どれに当てはまるとしても、お客さんの説得によってキャバ嬢がお店を辞めることにつながれば、それは水揚げという風にキャバクラ業界では表現されることがあります。
水揚げの意味が分かったところで、本文の冒頭で書いた
「もうそろそろ水揚げされたい」
「〇〇ちゃんを水揚げしたい」
この2つの言葉についてもう一度考えてみましょう。
そうすると、この言葉がどういった使われ方をしているのかがわかると思います。
まず、
「もうそろそろ水揚げされたい」
これは、キャバ嬢がそろそろ引退したいという気持ちを表しています。
お客さんと付き合う、もしくは結婚するという展開でキャバクラを引退したいという意味ですね。
「〇〇ちゃんを水揚げしたい」
これは、お客さん側のお気に入りのキャバ嬢への願望を表しています。
真剣に恋愛対象として考えている場合は、付き合いたいとか結婚したいとか、そういった意味になります。
ただ、お客さんが既婚者である場合は愛人として囲いたいという意味になります…。
私が在籍時代のエピソードですが、人気のあった同僚のキャバ嬢が突然店を辞めてしまったときに、なぜ辞めてしまったのか黒服に聞いてみると
「あの子は多分Aさんって太客に水揚げされたわ」
と言ったのです。
Aさんは私も知っていましたが既婚者だったはず…。
ということで、この時の水揚げの意味としては、Aさんがお気に入りのキャバ嬢を愛人にするためキャバクラを辞めさせたということになります。
生々しい話かもしれませんが、実際にこういうことも起こるのがキャバクラの世界です。
水揚げという言葉の由来には、実は水商売という言葉も絡んでいます。
よく、キャバクラなどのナイトワーク全般を水商売と表現することがありますよね。
ここからは、キャバクラが水商売と呼ばれるようになったワケと、水揚げという言葉の関係性をお話ししていきます。
水商売=キャバクラ…というのは、とらえ方として少々間違いです。
というのも、実は水商売と呼ばれる職種は正確に言うとナイトワーク全般以外に性風俗業も含まれるからです。
具体的には、
これらすべてを指す言葉として、水商売という言葉は本来使われるものなのです。
ちなみに私の後輩はガールズバーに務めていて
「もう水商売やって3年たつよ~」
と言っていましたが実はガールズバーは飲食店の分類のため、厳密には水商売には含まれません…。
水商売という言葉は、何気なく使っていたかもしれませんが意外としっかりと定義があるのです。
水商売という言葉の由来には、以下のような説があります。
①水のように安定しない職業、という意味からきている
→天候やお客さんの気分、景気などの移り変わりによって収入が左右されるから
②水のように元手がなくてもできる職業、という意味からきている
→自分自身が商品であるため、水のように元手がなくても始められるから
③泥水商売、という言葉からきている
→江戸時代、芸妓や娼婦などの仕事を、労働環境や仕事内容が汚れているという意味で泥水商売、と呼んでいたから
③に関して、
「仕事内容が汚れている泥水商売って言葉が語源だなんて、気分が良くないな…」
と感じる方もいると思います。
確かに私もそう思います。
ただ、江戸時代の労働環境と今の水商売の労働環境は全く違いますし、働いている女性たちの考えや境遇も現代とは全く違うということは理解しておきましょうね。
なんにせよ、江戸時代の芸妓などの流れが現代のキャバクラに通じているということは事実です。
ちなみにどれが絶対的な由来かというのは解明されていないので、どの説を信じるかは自由ですよ。
本来、水揚げという言葉は江戸時代、水商売で働く女性がお客さんに処女をささげる初夜権のことを指していたそうです。
遊郭においては、働く女性がお客さんの相手をする前に処女を卒業させる儀式を水揚げと呼んでいたのだとか…。
このあたりは詳しく話すと本題から脱線してしまうので、もっと詳しく知りたいという方は【江戸時代の遊郭では男性と初めて床入りする前に「水揚げ」という儀式があった】を参考にしてみてください。
水揚げという言葉の一般的な意味や響きから、
「漁で魚を釣り上げるような感じでキャバクラの世界からあげてもらう」
「水商売をあげてもらうから、水揚げ」
という風に思っている方もいたかもしれませんが、実はそういう由来ではなかったのです。
現代のキャバクラで水揚げという言葉が使われるのは、付き合う、結婚、愛人などのパターンがありますが、ひっくるめるとキャバ嬢を辞めて人生をささげるというような印象を受けませんか?
そもそもの水揚げという言葉の由来においても現代のキャバクラにおいても、
「なにかをお客さんに捧げる」
というニュアンスには共通点があるように感じますね。
水揚げという言葉、最近ではキャバクラで使われる際の特有の意味もだいぶ浸透してきましたが、本来の意味を意識すると正直あまり良い言葉だとは言えないですよね。
だからこそ、積極的に使うべき用語ではないと私は思います。
黒服との会話やキャバ嬢同士の会話でたまに使うのならばまだ良いのかもしれませんが、以前私が働いていたお店には、お客さんの席で
「早く水揚げされたい~」
と口癖のように言うキャバ嬢がいました。
正直、水揚げの本来の意味を知るまでは何も意識していませんでしたが、知ってからはあまり聞いていて気持ちの良いものではありませんでしたね。
もし本来の意味を知っているお客さんが聞いたらぎょっとしてしまうかもしれません。
「専門用語みたいなものだし別にいいじゃない?」
という方もいるでしょう。
確かに、こちらで紹介しているようにキャバクラには専門用語がたくさんあります。
しかし、水揚げという言葉に関しては由来的にデリケートな部分があります。
使う場面や相手は考えるようにしたほうが良いでしょう。
キャバ嬢という立場として、なるべく言葉の意味や由来というのは大切にし、TPOを考えて使っていきたいものです。
水揚げという言葉は、現代のキャバクラにおいてはお客さんがキャバ嬢と付き合う、結婚するなどしてお店を辞めさせることを指します。
ただ、この言葉は実は江戸時代、水商売の女性がお客さんに処女をささげる行為に由来があったとされているのです。
キャバ嬢もお客さんも黒服も使用する場面がみられる言葉ではあるものの、言葉の由来がデリケートであるため、もし使うとしたらTPOを考える必要があると思います。
日ごろから仕事において多くの言葉を使う私たちキャバ嬢だからこそ、ひとつひとつの言葉を大切に扱いたいですね。
2019年11月19日
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2020年04月16日